家族を苦しめる「巻き込み」の症状

我が家にはザツ夫という名の夫がおります。雑な性格の夫なのでザツ夫です。
巻き込めない男!それがザツ夫!!以後、お見知りおきを。

巻き込めない男とはどういうことかと申しますと・・・今日は強迫性障害の巻き込みの症状についてお話します。

強迫性障害の巻き込みの症状

巻き込みとは、強迫性障害の当事者が自分の強迫行為だけでは気が済まない時に周囲の人を巻き込んで、一緒に強迫行為をしてもらうことです。
巻き込みがエスカレートすると家族総出で確認したり、洗浄したりとご家族が疲れてしまうこともあるそうです。

わたしは小学生の頃から強迫性障害の症状があります。巻き込みに関しては、こっそり巻き込んでいくタイプでした。
当時は自分が強迫性障害だなんて知りもしませんでしたので、巻き込んでいるという自覚もありません。家族もわたしの病気のことは知りません。何かと理由をつけて強迫行為を手伝ってもらっていました。
家族はわたしのことを変な子だな〜くらいに思っていたと思います。

我が家の巻き込みの状況

そして、改めてご紹介しましょう。巻き込めない男!それがザツ夫!
子供が生まれてから外出が怖くなってしまい、滅多に外に出なかったのですが、たま〜に家族3人で外出する機会がありました。

まずはわたしの身支度をして、次に子供のオムツ替えたり、着替えさせたり、荷物を用意したり。自分のことだけではなく、子供の準備も必要ですよね?子供の準備は全部わたしがします。なので、ザツ夫には家の戸締りをお願いしました。

確認強迫の戸締りは大変です。
何度も何度もスイッチが切れてるか確認して、ガスコンロの元栓は大丈夫か確認して、エアコン確認して、窓が閉まってるか確認して・・・。いつになったら出かけられるの?っていう感じです。

そこで巻き込み開始です。
わたし「戸締りお願いね〜」
ザツ夫「はぁ・・・」
煮えきらない返答!!戸締りするの?しないの?どっちなのー!?もう!こっちは忙しいんだからちょっとくらい手伝ってよーー!!!
と思っていたら、ザツ夫は既に玄関の外で待ってます。

なぬ!?
戸締りはどうなりましたか?

わたし「戸締りしたの?」
ザツ夫「した」

ちょっと待ってーーー!!
テレビつけっぱなしなんですけどーーー!!
窓も開いてるけどーーー!!
これで戸締りしたってどういうことなの??
あなたにとっての戸締りって何なの?

わたし「テレビついてるよ」
ザツ夫「・・・」

えー?消す気ないんですね。
まだ子供を着替えさせないといけないし。
なんでもう外で待ってるの?ちょっとは手伝ってよー!!
テレビ消すくらい!なんで消してくれないの?
じゃあ、わたしが消すしかないの!?

テレビのスイッチは不潔恐怖の対象ですので、触った後は手洗い必須です。窓も同様。時間がかかります。
慌てて確認して、洗浄して、ようやく一緒に外出できました。
このようにザツ夫を巻き込むのは無理なんです。不可能。

巻き込みには応じない方が良い

以前、メンタルクリニックの先生に「家族を巻き込みますか?」と聞かれ、「いえ、巻き込みません」と答えましたが、正確には何度も巻き込もうと挑戦したけど、巻き込まれてくれないんですよ!!巻き込む努力は人一倍してきたんですよ!でも巻き込まれてくれないんです!

先生は「改善のためには巻き込みに応じない方が良い」とおっしゃっていました。確かにそうなんですよね。強迫性障害を改善するためには巻き込みに協力してはいけないんです。
ザツ夫という夫を持ったのも運命です。強迫性障害の改善にはザツ夫がプラスに働くかもしれませんもんね。今日のところはそう考えることにします。

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