強迫観念への反応を遅らせることで心配を取り除く

昨日まで床の汚れを克服するためにいろいろと考えてみて、少し気が付いた事があるので書き留めておきます。

昨日は汚れについて考えすぎないことを意識してみました。
どういうことかと言うと、汚れについては考えずに他の事を考えるように意識した結果、強迫観念を忘れることができて、心配事を取り除くことに繋がったのです。
これはわたしにとってとても貴重な体験になりました。

そこで、どういう原理なのかと疑問に思い、手元の書籍を読み返してみました。
参考にしたい記述がありましたので、一部抜粋します。

強迫観念への反応を遅らせる
生じた強迫観念に抵抗するのではなく、そのとき起こる心配に注意を向けてください。そして、心配する時間をコントロールするだけでよいのです。この方法で大切なのは、強迫観念への反応を遅らせることです。まず、自分の心配事を無視しないと決めてください。そのうえで、心配事と向き合うのを少しだけ先送りするのです。

参考文献
強迫性障害を自宅で治そう! [ エドナ・B.フォア ]


この書籍によると、この時間稼ぎの戦法は悪循環にはまらずに、強迫観念への支配力を得るのに役立つそうです。

強迫観念と強迫行為の悪循環は一度はまってしまうとなかなか抜け出せません。
手洗いして一時的にスッキリしても、また汚れたときに手洗いしなければいけません。
強迫行為をしてスッキリしたら治療にならないというのは主治医の言うとおりです。

しかし、強迫観念への反応を遅らせると、その威力は弱まっていくそうです。
できるだけ心配する時間を先送りすると、その強迫観念が再び現れたとしても、最初のときほど手強くないんだとか。

確かに昨日のわたしの体験からも言えるように、強迫観念を他の関心事に置き換えることによって、心配を取り除くことができました。

まだ、曝露反応妨害法を実践したことがない方から見ると、おそらくこの記述は理解できないと思います。かつてのわたしも理解できませんでしたから。

今はこの本を読んで本当に良かったと思っています。
初めて読んだ時は、文字ばかりの羅列で理解するのが難しかったのですが、実際に曝露反応妨害法を実践しながら読み返してみると納得することが多いです。

曝露反応妨害法は頭の中で考えていても理解に苦しみますが、体験してみることでようやく理解していくものだと感じました。

これからも実践していく上で、立ちゆかなくなった時は、この本を読みながら曝露反応妨害法を進めていこうと思っています。

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