精神疾患のわたしが離婚を考えるとき

強迫性障害という精神疾患を患っているわたしは、しばしば正常から逸脱した行動をしてしまうことは否めません。
例えば、衣類が床に落ちだけで洗濯しなければいけなかったり、火が消えているか確認する為にコンロから離れられなかったり、汚れることを極端に恐れて外出できなかったり・・・と、どう考えても常軌を逸しています。

こんなわたしのような家族がいたらどんな生活になるのでしょうか?
相手にされないか、怒られるか、呆れられるか…。
それとも、親身になって相談にのってくれる家族はいるのでしょうか?

夫とわたしは正反対の性格です。
夫は雑。わたしは神経質。神経質といっても部屋は汚いので、はた迷惑な性格です。
真逆の価値観を持つわたしたち夫婦はケンカも絶えません。
昨日も壮絶なバトルを繰り広げました。

最初は他愛もない小競り合いから始まり、最終的にはわたしが
「こんな汚い部屋には住めないっ!」
って叫んでしまいました。
「こんなに汚い所に住むくらいなら離婚するっ!」て。
そうです。爆発してしまったのです。

爆発の経緯については以前こちらの記事に書きました。
不潔恐怖の人は中古物件に住めないの?


もしも強迫性障害でなかったとしたら、こんな理不尽な理由で激怒することはなかったでしょう。そして、こんなに理不尽な離婚原因もないでしょう。

最近まで夫にも強迫性障害であることを隠していましたので、隠している間はわけのわからない事が原因で怒ったりすることもありませんでした。
それは、強迫性障害の症状をどんなに説明しても、どんなに怒っても、理解してもらえないと諦めていたからです。
でも、今は夫もわたしの病気のことを知っています。心療内科にも一緒に付いて来てくれたくらいですので、少しは理解してくれていると思っていました。
夫に理解があると勘違いして、爆発してしまったのです。

それでもなんとか今は平穏な日常を取り戻しました。
わたしたち夫婦は喧嘩してもしばらくすると喧嘩したことを忘れてしまって、どちらからともなく自然に会話が始まります。
記憶力が悪いんですかね?いえ、何を言われても気にしてないんですよね。はいはい、勝手にしてって感じで放置します。放置している間に喧嘩したことも忘れてしまうんです。
今回も同様に普段通り会話が始まりました。
結局、今回の離婚騒動は何百回、何千回としてきた夫婦喧嘩のうちの一回に過ぎませんでした。

今思うと完全に甘えていました。そして、誤解していました。
夫は強迫性障害について全く理解していなかったのです。
夫には届かないSOS。
それはそうですよね。当事者であるわたしにもサッパリ理解できない考え方なのですから、この病気になったことがない夫に理解してもらえるわけがないんです。

でもね、なんかちょっと寂しいなと思ったわけです。
一緒に診察室でお話を聞いていたわけですから、大まかな内容は分かっていてほしかったんだと思います。

要するに、わたしは自分でも理解できない症状を夫に理解してもらえるわけがないと頭では割り切っていたけれど、結局は理解してほしいのかもしれません。理解者が欲しいのかもしれません。

なんかもう、わがままでしかないですよね。
でも、もう苦しいの。しんどいの。

強迫性障害の人は何かを異常に恐れていると思うのですが、わたしが一番恐れているのは「死」ということです。

今までは死ぬ危険性があることを一心不乱に回避していたので、自害することは一切考えられませんでした。
でも今は、こんなに辛いなら・・・とよからぬ事を考えてしまいます。これは初めての感情で自分でも驚いていますが、もはや、これでは本末転倒です。

こんなに辛いなら・・・楽になりたい・・・
とは言っても、やはり怖くて勇気がないので、自害はあり得ないでしょう。
楽になるには完治しか道はありません。
今の状況から脱出する為には、一度は命を捨てたと思って、本気で治療に取り組むしかなさそうですね。
あの世へ行くよりは汚染地獄の方がよっぽど良いですから。


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