自己治療2日目「強迫観念を書き出す」

2日目の今日は強迫観念を書き出すという方法にチャレンジします。
正直なところ、この課題が一番怖いです。
もし文字に書き出してしまったら、現実に起こってしまいそうで怖いのです。
文字に書くだなんて、そんな恐ろしいことができるんでしょうか!?


強迫観念を書き出す

では、どのように実践していくのか簡単に説明します。
書籍には次のように記述されていました。

<強迫観念を書き出す>
一日中、鉛筆と小さなメモ用紙を持ち歩きましょう。強迫観念が出てきたら、感じることをそっくりそのまま、あるいはイメージや衝動を表す短い言葉を書き留めるのです。強迫観念が続いているときは、次に浮かんだ考えも書き留めます。すでに書いたことと重複してもかまいません。強迫観念にとらわれているときには、同じことを何度も考えているものです。何度でも同じ強迫観念を書き出せば、いかに意味のないことを繰り返しているかわかるでしょう。こうしてその実体を把握すれば、強迫観念は弱まります。しばらく続けていると、すべての内容をいちいち書き出すことに飽き飽きしてくるはずです。このように、強迫観念にとらわれることは、それを追い出す以上の重労働であり、その大変さを思えば、強迫観念にとらわれつづける気がそがれるようになるでしょう。

参考文献
強迫性障害を自宅で治そう! [ エドナ・B.フォア ]


なんとなく、書いてあることはわかるような気がします。
曝露反応妨害法を実践する前までは、この本に書いてあることが全く理解できませんでした。強迫観念を文字にして書くなんて!そんな恐ろしいことできるなら最初から悩んでないっ!って思ってましたから(笑)
でも、今は書ける気がしています。文字にすることに対してのハードルが低くなっているのが明確にわかります。
これも曝露反応妨害法の成果なのだと思います。
それでもまだ怖いのは怖いです。できるかどうか不安でしたが、チャレンジしなければここから抜け出せません。
とにかく、自分の壁を壊すのです。


メモとペンを用意する

書籍の記述の通りにするならば、一日中メモ帳とペンを持ち歩かないといけないのですが、メモ帳はともかく、ペンなんて持ってたら子供が何するかわからないので危険です。って、これも強迫観念ですかね?
持ち歩くのは無理なので、すぐに書けるようにテーブルの上とかソファの上とか、子供の手が届かない所にメモ帳とペンをセッティングしておきました。


書き出すことに対する不安への対処法

怖いと感じている事柄が頭に浮かんだだけで、かなりの恐怖と苦痛なのに、書くというのはもっともっと大きな恐怖と苦痛を伴います。
すごく怖いので、一度練習も兼ねて事前に強迫観念を書き出してみようかとも思ったのですが、深く考え過ぎると不安が大きくなってしまいそうだったので、やっぱりぶっつけ本番でいきなり書いてみることにしました。


実際に強迫観念を書き出してみた

怖いけど思い切って書いてみようと決意しました。それはとても勇気のいることでした。
でも、最近は曝露反応妨害法の効果も出てるみたいなので、このまま治療を進めていきたいと思ったので頑張れました。


一番初めに書いた言葉

わたしは24時間365日起きている間はずっと何かしらの強迫観念がつきまとっています。
まず初めにペンを持とうと思った瞬間に手が汚いかもしれないと感じました。
感じた通りに「手が汚れているかも」と書きました。

そのような内容はこちらのブログに書いていたので、抵抗なく書くことができました。
そういった意味でもブログを書いていて良かったと思います。やっぱり自分の気持ちを文字に起こすということは意味があるのでしょう。


どうしても書けない強迫観念がある

「汚れている」とか「汚い」とかは書けるようになったのですが、どうしても怖くて書けない言葉があります。

それは、汚れたらどうなるのかということです。
汚れたら感染症か何かになってしまうんじゃないかという強迫観念があるのですが、その具体的な病名が書けないのです。

ブログには「感染症」という表現を書いたことがあるので、今はこの言葉にに関しては抵抗はありません。
しかし、初めてブログに書いた時にはものすごい抵抗がありました。
言葉を選んで選んで、何回もタイピングをやり直したり、呪文を唱えたり、一連の儀式行為をしながらこの文字を打ち込んだことを覚えています。


不安が強い強迫観念に立ち向かう

特に不安が強いのは、ある特定の病名を書き出すという作業です。
その病気の患者さんに失礼にあたるので、病名をブログで書くことはできないのですが、メモに書いてみようと思いました。

初めて書こうとした時は、ドキドキして心臓がバクバクという音が聞こえてきました。
書き終わった時はサーッと血の気が引くような青ざめたような感覚になり、指先が汗ばんで冷たくなるのがわかりました。

その後、他にも極端に恐れている病名を書いてみました。
どんどんドキドキしてきて、ものすごく不安になりました。

すると、メモ帳とペンと手が汚いと感じるようになってきました。
他に何も触れてないのに、メモ帳もペンも何にも触れてません。
ただ病名を書いただけです。

しばらくして、どうしても我慢できなくなってしまって、結局そのメモ帳とペンを捨ててしまいました。まだまだ使えそうな状態だったのに、もったいないです。


自己治療2日目を終えて

今日はメモ帳とペンを捨てるという奇々怪々な行動で終えました。
自分でも不思議でビックリしています。
今は、なんというかまだまだ使えそうな物を粗末にしてしまった罪悪感でいっぱいです。
後悔にも近いなんとも言えないもやもやした感情が胸の中を占領しています。

そして、強迫観念を書き出すという自己治療に失敗して、ちょっと落ち込んでいます。
今まで20年以上も苦しんできたわけですから、そんなにスムーズには治りませんよね。
当然の結果なのかもしれません。

自己治療の道のりは険しいです。
自分のあまりにもおかしな行動を受け入れることができずにいます。
明日の自己治療は少しお休みしてみようという気持ちもあるのですが、頑張れそうなら頑張ってみようかなとも思っています。

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