初日の今日は、強迫観念への反応を遅らせるということを実践しました。
では、具体的にどのような方法なのか簡単に説明します。
強迫観念への反応を遅らせる
手元の書籍には次のように記述されていました。◆強迫観念への反応を遅らせる
1.心の中で強迫観念に注意を払う、と決める。
2.その強迫観念について再び考える時間をはっきりさせる。
3.その時間になったら、強迫観念について考えはじめるか、もう一度、ある時間、延期する。できるだけ延期するほうを選ぶ。
参考文献
強迫性障害を自宅で治そう! [ エドナ・B.フォア ]
さらに本には詳しい説明が書かれていました。
それらの記述を読んだわたしの解釈と具体的な実践内容は以下の通りです。
1.心の中で強迫観念に注意を払う、と決める
ここでは決意が必要になります。これは生じた強迫観念に抵抗するというわけではなくて、そのとき起こる心配に注意を向けるということだそうです。
そして、自分の心配事を無視しないと決めます。強迫観念や心配事に抵抗するのではなく、無視するのでもなく、注意を向けるのです。
2.その強迫観念について再び考える時間をはっきりさせる
まずは数分間だけ強迫観念への反応を遅らせることから始めます。わたしの場合は、汚いと感じたとしても手を洗うことを遅らせます。
まずは、5分間は遅らせると決めました。
強迫観念をほかの関心事に置き換えて、自分の注意をそらすのだそうです。
わたしは、汚れのことは考えないようにして、子供の将来のことなどの明るい関心事に気持ちを置き換えるようにしてみます。
3.その時間になったら、強迫観念について考えはじめるか、もう一度、ある時間、延期する。できるだけ延期するほうを選ぶ。
もし、2度目の延期が難しかったら、心配することに割く時間の長さを具体的に決めます。延期している間は、自分が興味を持ち続けられるような行動に意識を集中させます。
決してだらだらと時間を過ごしてはいけないそうです。
わたしは強迫観念が出現したら、考える暇を与える前にテキパキと家事をこなすことにしました。もしも、その時に家事をすることができないようだったら、子供を抱っこすると決めました。
実際に「強迫観念への反応を遅らせる」を実践してみた
この方法に関しては既に実践済みですので、抵抗は少なかったです。ただし、今までは心配事が生じても、その場でじっと我慢していました。
今回は本の記述通り、ダラダラと過ごすことはやめました。
何かに触れた、あるいは何かに触れたような気がした時、考える前にすかさず子供を抱っこしました。
すると、だんだん汚れのことは忘れかけますが、なんとなく手を洗いたいという気持ちは残っていました。何の汚れかは忘れたけど、なんとなく汚い気がするから手洗いしたいという感情でした。この間、ずっと子供を抱っこしていたわけではありませんが、汚いと考えそうになったら抱っこしたり、子供と遊ぶように心がけました。
5分経過後、再び延期することを選ぶことができました。
一旦、延期しているので、再度延期することは容易でした。
時間が経過すると、他の物にも触れるので、手はどんどん汚くなっていくように感じます。それでも、深く考えないでそのまま子供の世話をしていました。
その後もどんどん延期していきました。
これを繰り返しているうちに、だんだん本当に手が汚くなっていくのが分かりました。
自分の皮脂というか脂なのかなんなのか、いつもはサラサラというかカッサカサだった手がベタベタとまではいかないですが、少ししっとり湿っているのが感じられました。
この感覚は久しぶりのものでした。
過剰に手洗いしすぎてカサカサだった手の感覚が普通だったので、すごく違和感があったのですが、これが普通の人の手の感覚なのかも?とも思いました。
そんな違和感があったにも関わらず、不思議と手を洗おうとは思いませんでした。そのままの手でしばらく過ごす事ができました。
そして、奇跡が起きたのです。
普段は綺麗に洗った手でないと洗濯済みの洗濯物を畳む事ができなかったのですが、今日はこの湿った手で畳むことができました。
これは、わたしにとってはかなりの進歩で、奇跡的な事です。
今日はたまたまの偶然でこのようなことができただけかもしれません。
また、明日も同じ事ができるかどうか自信がないですが、今日できたということは事実なのです。
この事実を自信にして、明日からの治療にも励みたいです。
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