俺を巻き込むな!



わたしは家族を巻き込まないタイプだと自分では思い込んでいたのですが、どうやら知らず知らずのうちにザツ夫を巻き込んでいるようなんです。

なんで巻き込まないタイプだと思い込んでいたかというと、それは家族にも強迫行為のことを秘密にしていたからです。巻き込むよりは内緒にしたいという気持ちの方が強かったから巻き込みたくても我慢していたんだと思っていました。

でも、よくよく考えてみたんです。
果たして本当に巻き込んでいなかったのかな?

実家に住んでる時は、「これ洗っといてや〜」とか言ってお願いしてた記憶がっ!ある!
異常なほど洗濯物をお願いすることはなかったけど、不自然に思われない程度の巻き込みはあったかもしれないです。テヘペロ

これに関してはテヘペロでは済まないですし、実家の家族には迷惑をかけたなぁと反省しないといけませんね。でも、あんまり覚えてないってのが本音なんです。巻き込んだか巻き込んでなかったかは記憶にないというか、巻き込んだとしても無意識でした。

ところが先日こんなことがありました。
いつものようにザツ夫が汚い足で帰ってきました。
汚い足の裏でそのままズカズカ部屋の中に入ってきて、アイスコーヒー持ってベランダへ直行!
ザツ夫のロハスの始まりです。

ここまではまだ許せる範囲内です。いや、汚い足でうろちょろされるのは本当は許せないけど諦めるしかないんです。この際、もう諦めましょう。

ベランダにいる間はいいんですよ!ロハスしてる時は無問題!
汚いザツ夫がベランダにいるわけですから、部屋が汚れる心配もありませんしね。
どうぞどうぞごゆっくり〜!って感じですよね。

問題はここからなんですよ!お客さん!!
ザツ夫の足は外の汚れに加えて、ベランダの汚れが新しく仲間入りしました。
汚れが2倍になったんです!

ロハスから戻ったザツ夫は布団に寝転がると憶測されます。
ギャーーーー!!!誰か助けて!!

もうね、いろ〜んなものがくっ付いてると思いますよ。ザツ夫の足の裏には。
その足の裏で布団を踏み倒しますからね。本気で勘弁して〜!

そこで、作戦開始です!
上手いことザツ夫をお風呂場に誘導しなければいけません。
ベランダから布団に直行するかと思いきや、アイスコーヒー飲み過ぎたマヌケなザツ夫はトイレへ直行!(笑)

チャンス!チャンス!チャンス到来!
トイレの隣りにお風呂場があります!

普段のザツ夫はトイレの後も手を洗いません。(←本当に勘弁して)
きっとこの後も洗わないつもりでしょう!
そこで、わたしはトイレの前の洗面台で待ち構えます。

わたし「手洗ったら?スッキリするよ?」

わたしが蛇口をひねって水を出してあげると、ザツ夫は面倒くさそうに片手だけ水で濡らしただけで終わらせようとしました。

えーーーー!!!なんで片手だけなの!?バカなの?バカなんじゃないの?
ザツ夫のおバカーー!

手は諦めましょう!欲張りすぎました。手なんかどうでもいい!足じゃ!足じゃ!足を出せー!

ということで、わたしはお風呂場に先回りし、シャワーの蛇口をひねりました。

わたし「シャワーだよ〜ん。足洗ったら?そのままじゃ気持ち悪いでしょ?」
↑あえて優しく!ここでザツ夫の機嫌を損ねてはならぬのじゃ!
運良くお風呂場に誘導できて、足を洗ってもらうことに成功!

ザツ夫「俺を巻き込むな!」
洗いながらザツ夫は叫んでいましたが、洗ってくれましたよ。

わたし「汚い足の裏だったら気持ち悪いでしょ?」
ザツ夫「全然!大丈夫!」

ザツ夫は足を洗わなくても全然!大丈夫!だと言っています。あんなに汚い足の裏なのに!?
そういうもんですかね?

ザツ夫が強迫性障害のことを知ってからは簡単に協力してもらうことができるようになりました。
もちろん、治療の観点から言えば、家族は巻き込みに応じてはいけません。
でも、強迫性障害を知らなかった頃のザツ夫は絶対に巻き込まれてくれなかったのに対して、知ってからは割とアッサリ巻き込まれてくれるのです。
強迫性障害であることを秘密にしながら巻き込むのは難しいけど、オープンにしてしまえば素直にお願いできるのでしょうね。
どちらにしても巻き込みはダメ!ですね!

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